翼つばささんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
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- 2012/4/8 7:42
- 想い
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知り合いの女の話
そいつは無謀なほど社交的だった
女だらけの職場に新しく男の五人の新人が入ってきた
元々お節介な、そいつは職場に和めるようにと積極的に皆に声をかけて、少しずつ皆と仲良くなっていった
その頃の奴は結婚半年前だった
慣れてきた新人達は
冗談か本気か、よく結婚してくれる人が居ましたね。などと言われるほど馴染んでいった
ただ一人、性格なのか
馴染んでない男が居た
心配して必死に話かけていった
そして、やっと少しずつ慣れてきてくれて喜んでいた
これが二人の出逢いだ
出逢った時期が、良くなかった…
だんだん仲良くなるにつれ次第に惹かれていく気持ちに気付いた奴は、さすがに結婚前という事もあり自分の気持ちを押し込めた
しかし何故か惹かれてしまう
次第に自分の気持ちに嘘をつけなくなり理性より感情を直感で選んだ…
そして、その直感こそが奴の今後を変えるものだった
直感を信じた奴は、かけがえのない幸せを得た
10年以上経った今でも忘れられないほどの相手に出逢ったのだ
奴は、楽天的なくせに考え込むと殻に閉じこもる面倒な性格だった
自分でも判らなくなるらしい。何に悩んで落ち込んでいるかさえ…
そんな気持ちを相手は簡単に心の鎖を紐といてくれてビックリしたと…
自分以上に自分の心を解ってくれるのが不思議であり嬉しかったと
だが現実は勿論、修羅場を迎えた………
結婚を辞める決意をした奴は話をしたが許してもらえず沢山の人達を悲しませた
それでも好きな相手は変わらない
そんな中、二人は想い出の場所へ行った
そこには陽射しが差し込み吸い込まれそうな程に綺麗な大きな銀杏の樹があった
その下から見上げていたら不意に男が後ろから抱きしめた
「どうしたの」と聞くと「消えてしまいそうだった」と強く抱きしめられた
確かに吸い込まれたかもしれない
そこは神社の境内の銀杏の樹の下だった
あの銀杏の綺麗さと抱きしめられた想い出は今も鮮やかに想い出すそうだ
その想いは色褪せる事なく今も消えない
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