レイたんさんとモバ友になろう!
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- 2013/9/22 23:16
- 文化祭 1
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- 今日この日まで私がこのクラスを好きになる余地は1mmもないと思ってた。
学年の問題児が揃いも揃ったこのクラス。内外共に評判は最悪、他クラの人からは悪い噂しか聞かないと言われるほど。
そんな中、体育祭、合唱祭を終え、最後に残った忌々しい文化祭がやってきた。
私の学校の文化祭は劇オンリーで、どのクラスも脚本や舞台から自分たちで調達し劇を仕上げる。
ただ販売や展示をするだけよりよっぽど頭を使って大変なだけあって、そのクオリティはなかなか評価が高い。
私は去年のクラスの時キャストで強盗の姉御をやったのが楽しかったので今年もキャストをやろうと思い立候補しておいた。
ところが監督に決められた役は大天使ミカエルとついていながらも暗闇の中でしかしゃべらず、しかも1時間の劇を通じて登場するのがたったの4回という端役もいいとこ。
こんな人物なくたって話が進むんじゃないかと思ったぐらいだ。
まあ去年に比べて私がクラスを嫌いと決めつけてあまりつるもうとしなかったのだから仕方ない。
夏休み中のキャスト練に参加しても出番が無い分、全く何もしないで終わることも多かった。
それでも地味に担当でもない看板やら背景作りを手伝いながら文化祭当日までを過ごしていった。
いよいよやってきた文化祭。
お客さんもそこそこ入り、舞台裏は緊張感が漂う。私もこんなんでも一応キャストなので、忙しく動き回る他の人たちを尻目に待機していた。
劇が始まった。
これは以前から認めていたことだがこのクラスの人たちは演技がとても上手い。テンポよく感情も込められていて舞台装置のとって付け感の割に内容はいい線いってるのではないかと思った。
数少ない私の場面。上手いか下手なのか見分ける方が難しいほど短い出番。それでも始めは自分の演技が他の人にどう思われてるのか気になって怖かった。
キャストの迫真の演技のおかげで劇が終わるごとに評判はまずまずいい感じ。
お客さんからお褒めの言葉をいただく度にみんなのモチベーションは上がっていった。
劇中舞台裏で周りを見回し、文化祭で人間性が高められないこともないな…と薄ら思った。
- 今日この日まで私がこのクラスを好きになる余地は1mmもないと思ってた。