山羊座の姫子さんとモバ友になろう！
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい！
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- 2013/6/20 0:01
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「君の名前、教えてくれないか」
真っ直ぐに捉える瞳から、逃れられない。
「知ってどうするの」
「どうするってそれはもちろん、名前で呼ぶんだよ、君を」
「名前で呼んで、どうなるの」
まるで不毛な質問に、優しく丁寧に答える。
「名前で呼んで、仲良くなるんだよ」
「仲良くなれると思うの」
「仲良くなりたいと、思わないのか？」
少しだけ冷めたような声。
無くすくらいなら、最初から手にしたくない。
手を伸ばせばそこにあるのが怖い。
簡単に手に入るという事は、簡単に手からこぼれ落ちる事でもある。
手に入れる前から失った時のことを考えてるなんて、可笑しい話かな？
けれど、期待すればする程、失敗した時の痛みは強くなる。
依存が強くなれば、喪失感も大きくなる。
今はまだ期待で済む事だ。
少し寂しくなるだろうけれど、きっと忘れられる痛みで終わる。
でも、もしこれ以上手を伸ばせば、きっと寂しいどころでは済まなくなる。
それが怖くて恐ろしい。
だから私は、一歩も前に進めない。
あの瞬間から 私の時計は止まったままだ
