‡Lyri‡さんとモバ友になろう!
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- 2010/6/15 0:19
- 梅雨の香りと蛍の跡
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- 6月14日、誰かがしきりにドアを叩く音で目が覚めた。
まだ開ききっていない目に入ってくるのは、いつもと何も変わらない部屋。
姿見の前にはいつものように本が散乱していて、食べかけのメロンパンには何故かつまようじが刺さっている。
決して何かを期待していたわけでもないのに、まだ硬くこわばった身体から小さな溜め息がひとつ漏れた。
ふと時計に目をやると、もう11時を回ろうとしている。
やむ気配のないノック音が、容赦なしに寝起きの身体を打ち続けた。
「はぁぁぁい」
ようやく搾り出した、かすかに苛立ちを孕む僕の声に、ドアの向こうから返事があった。
「リリー?オレやー。お前今日10時からバイト入ってるでー」
まぁそんなこんなで今日はバイト先の所長が朝わざわざ僕んちまで迎えに来てくれたワケです。
てか所長が店ほったらかして来るとかどんだけ暇やねん
いやオレのせいやし反省はしてるけど
しかしアレですね、僕みたいにフリーター並みにガッツリ入って人材不足解決に貢献していると、寝坊しても気遣ってくれるんですね。
「お前疲れてるんなら今日早くあがるか?」
って言ってくれました。
嬉しかったなぁ。いいんですよ所長、僕は大丈夫です。今日はスタッフ少ないですしね。お気持ちだけ。さぁ、今日も頑張って回していきましょうか!
「そうか。じゃあオレ今日はもう帰るわな」
そういって所長は1時には帰っていきました。
ちょ待てゴラぁぁぁあっ
- 6月14日、誰かがしきりにドアを叩く音で目が覚めた。