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    • 2014/1/11 17:51
    • 慣れてきた私生活
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    •  「はぁ…はぁ…はぁ……」

       その朝は、目覚めから最悪だった。目の覚めた今となっては内容は思い出せないが、夢の中でこれ以上にない恐怖に襲われ、気づいた時には全身が汗だくだった。まるで、今日という一日に起こる何かを暗示しているように感じて、彼は朝から憂鬱な気分になった。



       そして、その予感は続いた。彼は眠気が少し残る体を無理矢理に動かし、そのままトイレに向かった。睡眠中に溜まった尿は、彼の中から勢い良く飛び出した。あまりの勢いに、彼はこの瞬間が永遠に続くのではないかと勘違いしたほどだ。しかし、当然そんなことはなく、彼から飛び出した尿は徐々に勢いを失っていった。

       予想だにしない出来事が起こったのはそんな時だった。

      「なん、だと…」

       勢いを失ったはずの尿は、弱いながら途切れることなく続いていた……、そう残尿だ。年齢と共に尿の切れが悪くなる、そのような話を聞いたことはあったが、まさか彼自身の身に訪れることがあるとは。
       今までに無い経験に驚く中で、彼は今日の自分にこんなものとは比較できない何か悪いことが起こるのではないか、という予感に身を震わせるのであった。そう……、決して尿が終わった後の余韻で震えたわけではないのである。



       朝食は、トーストとハムエッグだった。彼は手馴れた手つきで料理を始める。トースターにパンをセットし、そのままの流れでフライパンでハムと卵を焼く。彼は目玉焼きは片面派だ。黄身を半熟な状態で仕上げたものが好きで、焼くタイミングには細心の注意を払う。
       その時、卵の焼き加減をじっと見つめる彼の耳に「チーン」という音が鳴り響く。トースターがパンの焼き上がりを告げたのだ。彼は急いでパンを取り出し、卵の元へ戻る。戻った彼が見たものは、少しの焦げをつけ完熟な形で焼き上がっていた目玉焼きだった。



       彼の悪い予感を決定づけたのは、出来上がった朝食を食べていた時だった。突然鳴り響いた声、彼は一瞬何を言われたのか分からずに、声の方向へ視線を向けた。

       「今日、最も運勢が悪いのは射手座のあなたです! 白いアイテムを持つと少しだけ救われるかも!」

       そう言葉を告げるアナウンサーはとても美人だった。しかし、そんな事は曇った彼の心を晴らすためには何の役にも立たなかった。彼は憂鬱な気分のまま、避けられない運命と戦うために、自宅の扉を開けるのだった。

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