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- 2013/7/18 10:35
- 背番号5
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- 何年前だろう。
国体予選を2試合戦い抜いて、疲れきり、当時住んでいた団地にヘトヘトでたどり着いたら、団地のガキどもがたわむれていた。
その中のまだ、自分の腰ほどしかない身長の1人が車から降りた自分に駆け寄って来て、
「すげぇ、K社で野球しょうる人なん、カッコエエな」
「ああ、まあ、今は軟式やけどね」
「なあなあ、グローブあるんじゃけど、キャッチボールしてくれん?」
マジかよと思いつつも、会社の同僚の息子だとわかってたので、まあいいかと。
結局、ボールが見えなくなるまで付き合わされ、以来、夏の陽が長い日なんて、自分の帰りを待つために家の前で待っている始末。
「かあさんの財布に五千円あったから、みんなでコンビニで買い物したんよ」
「○×君が叩いて来たから、グーで叩いたら鼻血が出て、オレ悪くないのに、かあさんと謝りに行かされたんよ」
「△くんのゲーム、借りとったんじゃけど、忘れとるみたいじゃから、売ったんよ」
まあ、俗にいう悪ガキ。
ただ、野球にだけはひたむきで、こっちが根をあげるまで、
「どうやったらそんなに早く投げれるん?」
「おっちゃん(まだボクは20代でしたが)の振りかた、カッコエエな、オレも左で打とうかな」
まぁ、野球に対しては純粋に貪欲な悪ガキでした。
数年、そんな日々が続いたが、団地の取り壊しが決まり、お互いの家は引っ越すことに。
そして先日、見慣れないアドレスからメールが。
「おじさん、お久し振りです。自分も最後の夏になりました。一生懸命頑張りますから、応援してください」
同僚(元)にメールを聞いて、連絡をくれたみたいだった。
自分は夜勤明けだったが、試合時間には間に合いそうだったので、応援行くよと返信したら、
「メッチャ嬉しいっす。絶対打ちますから見ておいてください」
続く。
- 何年前だろう。