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    • 2012/12/19 1:12
    • 忙しいあなたに④
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    • 僕が「離婚」を切り出して以来僕ら夫婦はまったくスキンシップをとっていなかった。
      なので
      彼女を抱き上げて玄関口まで連れていった1日目
      僕らは二人ともなんともヘンな感じで、ぎこちなかった。

      それでもそんな僕らの後ろを、息子はそれは嬉しそうに手をパチパチ叩いてついてきた。
      「ダディーがマミーを抱っこして『いってらっしゃい』するよ!」
      その言葉を聞くなり、僕の胸はきりきりと痛んだ。
      寝室からリビングへ、そして玄関口へと
      僕は妻を腕に抱いたまま10メートルは歩いただろうか。
      妻は目を閉じたまま、そっと「どうかあの子には離婚のことは言わないで」と耳元でささやいた。
      僕は黙ってうなずいた。でもなぜか、そうしながら
      心はひどく動揺していた。

      妻をドアの外に静かにおろすと、彼女はそのままいつものバス停へ向かって歩いていった。
      僕もいつもどおり車に乗り込み仕事へ向かった。

      2日目の朝
      初日よりは少しは慣れた感があった。
      抱き上げられながら、妻は僕の胸に自然ともたれかかっていた。
      僕はふと、彼女のブラウスから薫るほのかな香りに気づいた。
      そして思った。
      こうして彼女をこんな近くできちんと見たのは、最後いつだっただろうかと…

      妻がもはや若かりし頃の妻ではないことに、僕は今さらながら驚愕していた。
      その顔には細かなシワが刻まれ
      髪の毛には、なんと白いものが入り交じっている!
      結婚してからの年数が、これだけの変化を彼女に…
      その一瞬、僕は自問した。
      「僕は彼女に何てことをしてしまったのだろう」と。

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