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    • 2012/7/5 17:34
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    • 寺子屋の授業中。白昼堂々、ならず者が押し入ってきたのだ。彼等は子供たちを売るため、さらいに来たのである。
      …―彼は腰に下げた宗擂丸を抜けなかった。子供たちに、血を見せるわけにはいかないと。

      "なぜこんなことをするのか"

      彼の頭には、疑問が浮かんだ。
      彼は問い、論じたのだ。
      子供を売るためにこんなところまで押し入ってきた勇気は褒めてやる、ただその勇気はそんなことをするためにあるものなのかと。あなた方に何があったかは分からないが、悪事を働くに相応しい理由など存在しない。あなた方が今此処に踏み込むために使った勇気は、まともに働くため、求人先の門を叩くための勇気ではないかと。勇気は勇気でもそんな使い方をしてしまえば、自分に災いしか呼ばないだろう。あなた方は本当に、そこまでして金儲けをし、子供を売り払った金で一生楽しく暮らせるのか。
      今なら間に合う。子供たちを離しなさいと。

      ならず者は、泣いた。
      泣いて彼と子供たちに謝った。

      (これは後日談だが、ならず者達はつい最近職を失ったショックで衝動的に人さらいをしようとしてしまったただの浪人であった)

      その翌日、彼は寺子屋を辞めた。
      なぜ、昨日のならず者のような者たちが出てくるのか。
      この世はどうなっているのか。
      何が善で、何が悪か。

      知りたく、なってしまった。

      …浅葱組に行けば、何か分かるかもしれない。

      直感的にそう思った彼は齢21で浅葱組に自ら志願、その論力と知識が評価され五番組に配属された。
      その仕事ぶりが評価され組長になるが、彼はまだ目的を果たせていない為かうんともすんとも言わなかった。

      この浅葱組で、何が手に入るのかは分からない。
      ただ、何かがあるはずだと。
      生まれて初めて感じた根拠のない憶測にかけ、彼は浅葱組にその身を置いている。

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