裏切りユダさんとモバ友になろう!
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- 2014/7/17 13:26
- 疑惑
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- 仕事は順調に終わった
そう、仕事は順調に終わったのだ
引き継ぎも終わり、報告書等もまとめ、あとは挨拶して帰るだけって時に事件は起きた
課長やら部長やらが俺のところに来て「資料落としたみたいだから、早く警察に電話して確認しろ!」と言われた
いきなり怒鳴られ、訳も分からず狼狽したのは言うまでもない
資料はファイルに入れて持ち歩いていて、様々な種類分けをしているため数があり、落としたとしても気付かない可能性もある
実際に落としたんじゃないかって不安と、絶対に落とすはずがないって強気が混じり合い、複雑な心境で警察に電話をかけた
電話口では、「落とした本人だと分からなければ中身は教えられない」の一点張りで、落とした記憶もない人間には確信を持てる情報は与えられない
ただ、そのファイルの中に報告書のコピーもあったようで、会社名・電話番号・対応者名から会社に電話をしてきて、俺まで回ってきたとのコトだった
電話だけじゃ話にならなかったので、直接警察署に行った
担当してくれた人は、「落とした本人じゃないと中身は見せれないんですが…」と言いながらも、ファイルを遠目に見せてくれた
色は濃い紫だったが、やや中身が透けて見えたため、1ページ目の資料を確認するコトはできた
俺が作った、市内の物件の巡回資料だった
この時点で会社の人間の持ち物だと確信を持ったが、“このファイルは俺のじゃない”といったコトも確信した
確かに資料は作ったが、その物件は、様々な巡回物件の後半にあるので、資料を1ページ目に持ってくる人間は素人だからだ
さて、ここで“この資料はいったい誰のなんだ?”との疑問が浮かぶ
まずは、市内の巡回物件の資料が入っているコトから、市内担当の人間に聞いてみるも該当者なし
次に、郊外の巡回者に聞いてみるも、当たり前だが、こちらも該当者なし
最近何人か辞めていったので、その人たちに聞いてみるも該当者なし
辞めた人間からしたら、辞めてまでめんどくさい電話をされて、いい迷惑だっただろう
市内の巡回者以外に渡していない資料が入っていたファイルなのに、落とした人間が誰も出てこなかったため、他に何が入っているかも分からず、真実は3ヶ月後に警察によって闇に葬られるコトになる
- 仕事は順調に終わった