八紘一宇さんとモバ友になろう!
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- 2017/4/16 8:22
- 長いお別れ ※ネタバレ注意
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- 今回もミニコンのセリフはパロディでした。
元ネタは「長いお別れ / レイモンド・チャンドラー」
3960位なのでまずセリフを読まれることはないだろう。
僕の順位などどうでもいいが、それではチャンドラーに失礼だ。
てなワケで簡単に解説を。
私立探偵である主人公の「フィル(フィリップ・マーロウ)」はひょんなことから「テリー」と友達になる。
2人は行きつけのバー「ヴィクター」という店で飲んでは語り合うまでの間柄になった。無理にではないにせよ、テリーの好きなギムレットをテリーに合わせて。
(フィルは普段はスコッチを愛飲し、ギムレットのような甘いカクテルを飲むようなイメージは僕にはなかった)
テリーはまさにギムレットのような男で、甘さの中にも芯の強い厳しさとほろ苦さを同居させたような、そんな男だった。
ほどなくテリーは富豪の娘と結婚する。
しかしその妻は何者かに殺され、テリーは容疑者になってしまう。
フィルはテリーの無実を信じ、国外逃亡の手助けをする。
しばらくの月日を経て、フィルの元にテリーからの手紙が届く。
「事件についても僕についても忘れてくれ。でもその前に僕のためにヴィクターでギムレットを飲んでくれないか」
手紙は遺書だった。
フィルはその後もテリーの無実を証明するために事件を追い続ける。
この世にはいない友人の為にその身を危険に晒しながら。
そしてある男の前に立つ。
その男はサングラスを外す。誰にも人の瞳の色までは変えられない。
その男は顔を整形し、名を変えたテリーだった。
その時のテリーのセリフが
「ギムレットにはまだ早すぎるね」
……ミニコンでは
ギムレットには早すぎるね」「中学生だからだねっ!
と、すっとぼけた会話にしましたが、既にギムレットを飲んでいたフィルは「君との付き合いはこれで終わりだ。本当のさよならはもう言ってしまったんだ」と再びの別れを告げる。
そして心の繋がりを確かめ合っただけで二人は今度こそ本当にお別れをする。
別れなければいずれテリーが生きていると知られてしまう。また逃亡しなければならない。
だからこその長いお別れ。
- 今回もミニコンのセリフはパロディでした。