ファルコンさんとモバ友になろう!
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- 2013/12/19 22:40
- 秤探偵事務所1
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- 立ち並ぶビルの群れ。その隙間にひっそり隠れにようにして、三階建ての小さなオフィスビルがこぢんまりと構えていた。その二階部分は応接室となっており、テーブルやソファが並べられ、周りには本棚や観葉植物が鎮座している。上座には大きめの机が設置されており、そこに少年が腰かけていた。年相応のカジュアルな洋服に身を包み、読書に耽っている彼の名は秤由見。この秤探偵事務所の所長である。
「師匠、師匠。ししょうってばー」
由見に向かって、一人の少女が声をかけている。背まで届く長髪を一本結びにしており、ツリ目で気の強そうな少女だ。彼女はブレザーにプリーツスカートという制服姿で、学校帰りであるということが一目で分かる。
「ししょー、返事してよー。ししょー、由見くーん、女みたいな名前のひとー、由見ちゃーん」
少女は鬱陶しいくらいに声をかけ続けるが、由見は微動だにしない。ひたすら読書に耽っている。
「無視しないでってばー。おーい、聞いてますかー? 由見ちゃーん。
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あたしを殺したひとー」
- 立ち並ぶビルの群れ。その隙間にひっそり隠れにようにして、三階建ての小さなオフィスビルがこぢんまりと構えていた。その二階部分は応接室となっており、テーブルやソファが並べられ、周りには本棚や観葉植物が鎮座している。上座には大きめの机が設置されており、そこに少年が腰かけていた。年相応のカジュアルな洋服に身を包み、読書に耽っている彼の名は秤由見。この秤探偵事務所の所長である。