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- 2011/2/14 7:16
- 2月14日
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- 突然ですが…
僕はバレンタインデーが嫌いです。
バレンタインデー大好きな方、
ごめんなさい。
正直チョコレートもあまり好きではありません。
チョコレート大好きな方
ごめんなさい。
バレンタインデーに
本命チョコと一緒に
告白されたなんて
甘い酸っぱい
青春の記憶もございません。
僅かにもらったと言われれば
「義理だけどね。」
という冷たいセリフと
ホワイトデーの3倍返しのプレッシャー。
素直に喜べません。
むしろ、僕の中で
バレンタインデーといえば
『おはぎ』
です。
あれは小学校3年。
ませたクラスの女子が騒いでいて
初めてバレンタインデーを意識したが
イタズラばかりで女子から
目の敵にされてた僕が
バレンタインチョコを貰えるはずもなく
結果0個。
えぇ、わかってましたよ。
子供は残酷なまでに正直です。
わかっていたけど
やはりショックです。
帰り道は無駄に走りました。
帰宅し、兄貴達が
僅かなチョコをニヤニヤしながら
食べてるのを見て
心の中でつぶやきました。
「バレンタインデーなんかに
踊らされやがって」と。
完全にひがみです。
そんな僕の心中を
知ってか知らずか
やたら不格好な手作りリボンに
やたら不格好な手作りラッピング
の小さな包みをばーちゃんがくれました。
ばーちゃんがくれたのは
チョコではなく
3個入りの『おはぎ』。
しかも笑いながら
「あんたは特別だよ」
なんて言いながら。
子供ながらに嬉しいやら
恥ずかしいやらで
「ありがとう」
も言わず夕暮れの庭に
飛び出し人目につかない
とこで食べたのは
言うまでもありません。
その味は今でも高級スイーツ
を越える事はありません。
あとで知ったのですが
ばーちゃんはクソ寒い冬に
3日前から小豆を仕込んで
俺達兄弟の為に
作ってくれたようです。
翌年『おはぎ』を
貰える事はありませんでした。
享年82歳。
2/14になると
今でもおはぎをくれた
ばーちゃんの笑顔を
思い出します。
だから僕のバレンタインデーは
『おはぎ』なんです。
高級スイーツよりも
"つぶあん"が好きなのです。
つぶあんのどこかに
ばーちゃんの優しさを
探してしまうのです。
チョコレートを貰えなくても寂しくありません。
「ばーちゃん、ありがとう」
その言えなかった
一言が心残りです。
『おはぎ』
作れますか?
p.s
この日記は
フィクションです。(笑)
最近は"塩豆大福"が大好物。
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