えだまめさんの日記

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- 2012/2/9 15:20
- 陣痛～出産その６
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- 15:15
  
  しばらく静かだった分娩室で、隣の分娩台からかすかな声で『すみません』と聞こえてきた。
  
  あれ？これ誰か来てくれないのかな？
  
  さっきより少し大きな声で『すみませーん』とはっきり聞こえた。
  
  だ、誰もいないの？どうした？あたしも動けませんけど。
  
  どうやらナースステーションに看護士さんは集まってるようで聞こえてないんだ。
  
  何があったか分かりませんが、微力ながら私も呼びましょう！と叫ぼうとしたその時…遮るように隣から大きな声がした。
  
  『破水しました～っ』
  
  ええええっ？マジか！
  
  あれよあれよと、看護士さん達が集合してお産の用意が整う。さすが、素早い。ていうか分娩台２つ放置しないで誰かひとりくらい近くに居てよね…怖いから。
  
  あとは先生を呼ぶだけ。もうすぐ先生来るから大丈夫だよ～と言ってますが、一階の外来に居るはずの先生が居ないらしくあちこち内線して探している。
  
  すると、どこからともなくじっちゃん先生あらわる。
  
  『んも～。僕はトイレに行きたかったんだよなぁ～』
  
  心の中で、早く行ってこい！と突っ込んだのは私だけじゃないはず。
  
  御歳、80歳近いベテラン先生は独りで現役で頑張ってる。息子っぽいのが居るが、いつも診察を見学してばっかりで頼りにならない風だ。
  この病院は割と人気で、じっちゃん先生の腕にたくさんの妊婦の希望がかかってるんだから、あなどれない。