amakabさんとモバ友になろう!
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- 2012/2/20 23:59
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- インカの目覚めって名前のイモがあるのね。
イモ。じゃがいも。
それで作ったコロッケが、かなりのウマさだったのね。晩飯の。
あとは、、、
サツマイモの匂いに誘われて表に出てみたらそこは密林。さっきまでは横浜にいたはずなのに。あれ?横浜に密林スポットなんてあったっけ?そんなことを考えながら手に持ったいちごみるくソフトをなめる。あまァーい。うんまァーい。あれ?俺っていつのまにこんなもの持ってたっけ?そんなことを考えながら馬は草原を駈けていく。私を載せて。どこまでも。あれ?この馬なに?誰の馬?
「それは私の馬です」
孫子だ。
孫子のやつ、この間タバスコたっぷりかけた唐揚げを無理やり口に詰め込んでやったことまだ根に持ってやがるんだぜ。そういう目をしている。馬に乗った私を見上げる目は、じっとりと湿った陰気な雰囲気をまとっている。
「私の馬を返してください」
何を言ってやがるんだ。これだってもともとは俺の馬だ。孫子はあのタバスコ以来、少しおかしくなってしまっている。みんな噂しているもの。
「うううぅ」
孫子が泣き出した。だめだ去ろう。
馬を下りて歩き始めてしばらく。
中空に浮かぶ不思議な物体を見つけた。近寄ると、銀色のヒョウタンのようなものだったが、それがいったいなんだったのか、50年経ったいまでも、皆目見当もつかないなんて妙な話だよな。まあ、飲めよ。そうだ、歌えよ。踊れよ。飛べよ。叩けよ。叫べよ。回れよ。
そして回り続けた。
回り続ける俺はみるみる速度を増し、回転はやがて周囲の時空を捻じ曲げ、飲み込んでいった。部屋が飲み込まれ、家が飲み込まれ、地面も、猫も犬も、すべて回転に飲まれていった。
あらゆるものを飲み込む頃には回転も退屈になった。逆回転を始めたら、あらゆるものが吐き出され、すべてが元に戻った。よかった。
うん、いつもの調子ですね。
- インカの目覚めって名前のイモがあるのね。