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    • 2012/7/24 20:49
    • 紫夏
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    • エレカシのガストロンジャーを聴きながら、
      町田康のパンク侍、斬られて候を読みながら、
      電車で帰宅。

      電車を降りたので音量を上げた。クソ虫共がゴミのような発言を繰り返す豚小屋の中で積もり溜まった鬱憤よ、晴れろ。と携帯を打ち続けていたら道に迷った。引っ越したばかりだとこうなる。住宅街の真ん中。空は落陽によってまさに紫色の様相を呈してきていた。上空、雲の影が散らばっている。それは間違いなく自然の景色だけれども、まるで大きなキャンバスに油彩で描かれたように、なぜかとても不自然に見えた。そんなことを考えていたら

      バリバリバリッ

      キャンバスの向こうから風景画を突き破り、巨大な手と顔が覗いた。それはどこかで見た顔だったが、どうしても思い出せなかった。

      巨大な顔は何かを探すように辺りを見回している。

      どっかで生まれた温い風が、夏特有の匂いを伴い私の横を吹き抜けて、それは提灯と祭囃子を想起させた。

      「ねぇな…

      呟きながらキャンバスの向こうに引っ込んでいく巨人と一瞬、目が合う。結局、誰かは思い出せなかった。

      空には、ただ偽物のような色がどこまでも続いている。

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