ひよこさんの日記

- 2010/12/13 16:49
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- 苦難は無意味なのではなく、有意味である。とすると、苦難が続くこと自体が、宗教的救済の価値をますます高めてゆくことになる。なぜなら、苦難が永続する限り、現世は無価値で拒否されるべき場だとされるほかなく、ひたすらに来世ないし彼岸が待ち望まれることとなるからである。けれども、苦難が近い将来に解決されるようなものではなく、はるか遠い彼方に望み見る救済をまって初めて解消されるものであるとすれば、人は現世に生を享けてしまったという事態に対し、どう対処すべきか。現世におけるつらく無意味な長い時間を、人はいかに過ごすべきか。