日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
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- 2013/3/5 9:54
- パーティー ④
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フィーネはぐっと詞葉を飲む。
意地悪な彼の質問に眉を寄せる。
「ハイデス様とはもう何も御座いません。
この世を恨んでもいません。」
静かにこう返せばディバインを真っ直ぐ見詰める。
彼の目は恐ろしく深く澱んでいた。
吸い込まれそうな其の瞳に見とれているうちに
彼はくすりと笑って
彼は腕を伸ばしフィーネの頬に触れようとした。
触れる寸前で
がっと掴まれたディバインの細い腕。
見上げると、視界が白に変わる。
「やぁ、ディバイン。
公衆の面前で他人様の私物に唾を付けようとするなんて
良い度胸じゃないか。」
其処には澄ました顔のファイシュトリッツが
彼の腕を掴んでいた。
「やぁ、アイアンメイデン。
君が中々僕に構いに来て呉れないから退屈していてね。
君のお気に入りに唾を付けるなんて
滅相もない。
いや、少し過去に色々有りそうな
魅力的な女性だったから、つい、ね。」
腕をするりと抜けばディバインは
両手を挙げた。
「僕の物に手を出すなら貴様であろうとも
容赦しないからな。」
腕を組めば静かに言葉を吐く。
ディバインは肩を竦めて苦笑いした。
そして立ち上がり背を向ける。
「ディバイン様、」
フィーネが"もう帰るのですか"
そう言おうと思った時
ディバインは少し振り向いて返す。
「僕は御暇するよ。
珍しいものが見れたし。
ファイシュトリッツがんなに激昂することは
滅多にないからね。」
そんな言葉を聞いた次の瞬間
もう彼の姿は無かった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
続くかも、