パピ子さんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2011/6/29 19:59
- ドンガラガッシャアンッ!!!!!!
-
- コメント(6)
- 閲覧(84)
-
-
- 「神童、お前は何を考えているんだ」
喜多は声を凄ませそう問いかけた。
分かっているはずなんだ。オレもお前も。どんなに足掻いても、足掻いても、本当のサッカーなんて出来やしない。
「分かっているだろう。フィフスセクターに逆らえば、どうなるか」
「フィフスセクターなんて知らない。オレは…サッカーをやるためにこのピッチにいる」
神童はそう返し自分のポジションに戻ろうと踵をかえした。
「神童…」
「オレは」
夏の乾いた風がピッチを駆け抜ける。
「オレはもうにげない。にげたくないんだ…」
もう、大好きなサッカーにウソはつかない
オレンジ色の太陽のようなユニフォームが風のように走り出す。
その背中はどんなに手を伸ばそうと、どんなに追いかけようと届かない気がした。
今の現状で逃げ続ける自分達。
前を向いて変わろうと走り出す神童。
「なあ、安藤…」
「あ?」
オレ達のサッカーって、どんなのだったかな。
「いや、なんでもない」
この風は、ここにいるみんなに吹いているはずなのに。
創作意欲があがるようなお話やったな~!!
- 「神童、お前は何を考えているんだ」