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- 2014/6/7 18:20
- 闇深く這いずり回る8
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- ガンガンに流れるガレージBGM、知り合いのジジイ。銀縁眼鏡に角切り頭たっぷりと肥えた腹がベルトの上に乗っかってる男が勢いよく迫ってくる。
「どうですかー?」お決まりの言葉とあの肝据わった態度。このジジイほんとももろだよな。
元筋ジジイで起業失敗し破産後転々と隙間産業を渡り歩く調子のいいジジイ。昔の破産だから五年間は再起業出来ないらしくこの世の隙間をつねに探してる感じ。
美味しい話しはないかとたまに俺のとこにも来ては調子よく探りに来る。土地勘と人脈はさすがに様々な分野にあり、俺がまだガキのころ、取立て業者てのを初めて知ったがそれを仕切ってたのがこのジジイ。そっち分野の情報もかなり詳しく、まあ話しはつまらなくはない。
次の日仕事の知り合いから電話がありそのジジイから連絡があったらしい。
ああ昨日来たから俺の名前使って繋がり広げなんか儲け口見つけたんだろう。
マメだよなしかし、マメな男はやるよな。知恵と行動力あればこの世はいくらでも渡っていけるんだなジジイ。
今日は女に会う約束をしていた。ガムシャラに快楽をむさぼりあう相手である。
不意に仲良くなった相手である。俺がその女を初めて見たとき身体は細く、色白顔は人形みたいだった、腕にはやりたての線が数本
病んでる女は男に依存してる。俺がいままで見てきたのは大体そうだった
えっと目ヨレテないかな、手の震えは、ああよかった無いな。
俺はそれだけ気付かれないように確認するとその真っ白で細い人形の柔らかなところにむしゃぶりついたのを思い出す。
舌に感じるこの感触。ときより鼻にツーンとくる臭い。
やることを済ませタバコを一服してながら頭をよぎった。
昔の仲間が女にハマることだけには気おつけてるて言ってたよな
三国志の董卓も呂布も一人の女にハマり死んだからなと自信気に
そういえばさっきのジジイも前に言ってたな女なんかいらねえっすよ、今度紹介しますよ。と偉そうに、がに股で
鼻を一瞬タバコの匂いとは別の、ほのかに甘いツーンと発酵したような臭いをまた感じた
そうか、残っていたのか
俺は仰向けにベットに寝転がり虚ろな天井を見ながらつぶやいた。
「ツーン」
- ガンガンに流れるガレージBGM、知り合いのジジイ。銀縁眼鏡に角切り頭たっぷりと肥えた腹がベルトの上に乗っかってる男が勢いよく迫ってくる。