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    • 2014/10/20 16:37
    • [ケパと不思議の物語]①。
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    • 山々と草原に木々を揺らし、風が流れて行く。野菜を収穫し、土にまみれた頬をぬぐおうともしないテルが、そこにいました。

      彼女が何故ここで生活をしているかは誰も知りません。人気が無いこの土地では、誰と話をする訳も無く、昇る日差しと陰落ちる落陽だけが、テルを見詰めているだけでした。


      時折目頭に滲むものが何も語る事は無く、ただただ日々が過ぎて行くのを黙って耐えている。そんな生活なのです。


      そんなテルは、自然を相手に歌声を響かせる時があります。その音色はどこかもの悲しく、辛く厳しい現実に打ちのめされる生き物達にとり、慰めの一時であるのでした。



      そして今日も星が光り、辺りは薄暗くなってゆく。


      翼を失った虫は小鳥についばまれ続け、茂る草木は跳ねる虫にかじられていた。そんな世界を眺めながら、テルは滑稽にも思わずに涙を流し、生きています。



      「…この吹く風はどこに行くの…。知らない国まで流れたら、絶えて絶えるキミ達を、わたしはずっと…手を差し伸ばせないのだろう…。…それは、悲しいのでしょう?。…それは、苦しいのでしょう?。…あの果てに日は落ちる。あの果てに消えてゆく…」。

      (仮題:題名未定)



      拍手鳴らない草原で、テルは夕闇に向かい合い静かな歌声を一人こだまさせていました。こうして日々を当たり前の様に過ごしているのです。テルはそれでいて不満がある訳でも無く帰路につくのでした。


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