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    • 2013/9/22 6:09
    • リング
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    • 作家・鈴木光司の小説「リング」が劇場公開されたのは、1998年のことである。

      公開当時、ホラー作品は決して観客を動員できるようなジャンルではなかった。しかし、『リング』シリーズの興業的な成功に続き、他のヒット作にも恵まれたホラーは、一躍、集客を望める人気のジャンルとなった。


      残虐な殺戮シーンなどをメインに描く従来のスプラッター映画と異なり、怨恨や呪いなどによる人間の内面的な恐怖を描くジャパニーズホラーは、海外でも高い評価を得て、やがてハリウッド映画としてリメイクされるまでにいたった。


      とりわけ、マイナーな団体の『リング』で、一人気を吐き、戦い続けた『貞子』は,やがて観客の心を掴み、自身の夢であった女優への道をも切り開いた。画面から飛び出すほどの彼女の演技は、最先端のCG技術の力を借りて、主演作品『貞子3D」という形で結実することとなる。


      しかし、そんなジャパニーズホラーの副産物も、その人気が、ひとり歩きをしていき、商業用の販促ツールとして多くのメディアに利用されることとなる。


      目に見えない日本古来の呪怨の象徴も、マスメディアにおける度重なる露出と引き換えに、えもいわれぬ恐怖はしだいに取り除かれる。そして打ち砕かれた幻想のあとに、ひとつのマスコットへと成り下がった彼女の現実だけが残されていった。


      愛している男性に、そのおぞましい能力がゆえ、触れることも近づくこともできなかった彼女は、生涯誰も愛せず、誰からも愛されることなく、父親の手により、その短い人生に幕をおろした。


      時代は移り、平成の世には、ゆるキャラとして生まれ変わる彼女に対して、生涯を通じて得ることのできなかった溢れんばかりの愛情が注がれることとなる。


      さしずめ山村静子の千里眼をもってしても、娘・貞子の、これほどまでの変貌を「的中」させることはできなかったであろう


      自らを貶めてまで愛情を得ることが、はたして彼女の本懐であったかどうかは、今となっては知る術もない。真相は井戸の中に・・・




      『もし生まれかわることができるなら、それが神に逆らうことであっても、
      私はあなたのそばにいたい、あなたと一緒にいたい。全てが夢ならば。夢から覚めた時、あなたがいてくれれば。
      でも、朝の光は、私の本当の姿を照らし出す。
      それでも伝えたい。愛していると』by 山村貞子

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