★あまくさ★さんとモバ友になろう!
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- 2012/1/11 20:33
- 人の夢=「儚い」
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- 正月。
親戚一同が集い、新年の挨拶をする。
そこへたくさんのドーナツをお土産に、我が家族が遅参する。
すると、ある親戚のおじさんが、
「そのドーナツ、ドーナツてるの?」
と、龍が如く吠える。
辺りは静寂に包まれるが、
俺は笑いをこらえるのに必死だった。
龍の爪が如くそのギャグは俺を切り裂いたのだ。
しかし、そこで笑わぬのが礼儀。
ポーカーフェイスを貫こうと、頭の中でポーカーフェイス、ポーカーフェイスポーカーフェイスと繰り返していると、
頭の中にレディーガガが現れたではないか。
奇抜なファッションで警戒に踊るレディーガガ。
俺は吹き出す寸前。おそらく顔も真っ赤になってるはず。
尚も踊り続けるガガ様。
曲はボーンディスウェイへ。
そのとき、沈黙を破るようにみんなが一斉に苦笑いした。
「助かった…」
そう心の中で呟いたときには、何が面白かったのか忘れ、
ガガ様も消えていた。
しかし親戚のおじさんはダジャレを止めず言い続けていた。
もう俺は笑えなくなっていた。
耳をすまし、ダジャレの一言一言に聞き入る。
笑えない。笑えない。笑えない。
「人」の「為」と書いて、「偽り」と読むのはなぜだろう。
そんなことを考えていた。
そして今年の「正月」は過ぎていった。。
ある人間の、
ある素朴な出来事であった。
- 正月。