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- 2015/6/17 8:04
- 第一章 黄巾の乱 中だるみ編
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- 私は歯を食いしばりながら、アイテムを起動させた。
「ドジっ子なめんなよ・・・アナライズ・グラス!」
眼鏡が青白い輝きを放ち、視界が白黒に切り替わる。足元に視線を落とすと、まるでサーモグラフィーのように色がついた、そこにある『なにか』を捉えることができた。
「命力の塊・・・強度や大きさもある程度自由が利くようね。スライム・・・いや、粘土に近いか」
体内エネルギーや能力を視覚でとらえることができる愛用のアイテムと、自らの感覚で自分を襲ったものを分析する。だがここは敵地、現段階では罠の可能性もある。
「視覚モード切り替え・能力者探知」
眼鏡の縁のスイッチを切り替えると、足元の『なにか』から細い紐が見える。その紐の先には、案の定、ユキヤ・・・・の背中。あら、ナチュラルに置いていかれてるわ。
手のひらに心力を集中させ、纏う。心力は守りに優れた体内エネルギー。命力に対して、強い抵抗力をもっている。つまり、この状態ならば、掴める。
「ユ・キ・ヤせんぱあああああい♪お待ちになって~」
「なんだテメー気持ちわるぶりゃっ!」
振り返ったユキヤの顔面に、投げつけた『みえない粘土』が的中した。
あとで聞いたところによると、不可視にして変幻自在、攻撃にも防御にも使えるかなり汎用性の高い能力だということだった。まあ見えないならしょうがない。
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※警報※
1万超えプレイヤーが、戦闘の意志を示しています
周辺のプレイヤーは避難する事をお勧めします
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- 私は歯を食いしばりながら、アイテムを起動させた。