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    • 2015/6/11 22:39
    • スピンオフ小説~プロローグ
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    • 心臓が高鳴る・・・

      この扉の向こうに、憧れのあの人がいる。
      あらゆるコネを駆使して同じ部隊への配属を勝ち取った夜は、興奮して朝まで眠れなかった。この最高の結果を得られたことに比べれば、あのジジイと一晩遊んでやったことくらい、何のことはない。「わしのこの自慢のゼウスで・・・!」とか言ってた割には、お粗末なものだったけどね。運営委員会ではまだ新人の私だから、花形のプレイヤー狩り戦闘部隊への異例の大抜擢は随分周囲を騒がせた。女子どもの嫌がらせや、決闘を申しこんでくる脳筋どもを退け続けてきたのもこの時のため。

      さらっとした金髪。
      闇を湛えた、青い瞳。
      優しい笑顔。冷酷な口調。言葉の端々から垣間見える、強さと、脆さ。
      そして厨二病。
      彼のことを知れば知るほど、私は自分の気持ちを抑えられなくなっていった。
      藤原優さん。
      やっと貴方のそばにいることができる。
      でも落ち着いて。第一印象は大事よ。
      まずは、可愛がってもらえるように、とびきりキュートな妹キャラを演じるのよ。
      人生最高の笑顔で、挨拶をキメてみせるわ。

      ガチャリ
      「あ?んだてめえコラ」
      「不法侵入ってことは敵よね?殺してもいいわよね?」
      「・・・・・ウイーン。ガシャン。」

      希望でいっぱいの私を出迎えたのは、柄の悪いチンピラと色々アブなそうな厚化粧女、あとはこちらを見ることもなくロボットフィギュアで遊び続ける死んだ目の男の三人だった。

      よし。とりあえず逃げよう。




      emoji『リンク:第一章 黄巾の乱(前篇)/どんぶり太郎』

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