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- 2017/3/28 14:56
- 兵庫探訪「田園風景編」その②
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- 「ひまわりの丘公園」から少し車を走らせると、浄土寺が見えて来る。
今から800年前の鎌倉時代に建立された東大寺の荘園だった場所。
寺院内に見える浄土堂。
本瓦葺宝形造(ホウギョウツクリ)のお堂は、柱間が6㍍と広く屋根は直線的で、外観はドッシリとした低い建物に感じられる。
堂内に入ると天井を張らずに屋根裏や垂木(タルキ)、大梁を全て化粧仕立てで施工し、広く感じてしまう事に驚きを隠せない。
東大寺再建に用いられた、構造力学の合理性を尊重し機能美と昇華させた工法であり、天竺様建築(テンジクヨウケンチク)が建立当時そのままに残されたのが浄土堂。
兵庫が誇る国宝なのだ。
雄大な丸柱はエンタシスを持たせ、ボリュームに富んだ柱や梁は朱で塗り染められて居る。
この広い空間の中に三体の仏像だけが安置されてる。
三体とも国宝で在る。
●阿弥陀如来(立像5.3㍍/総丈8.3㍍)
●観世音菩薩(立像3.7㍍)
●勢至菩薩(立像3.7㍍)
名仏師快慶作の三尊立像で、閉め切られたお堂の中に在って背面の格子戸から入る光だけの空間に迫力満点に安置されてる。
可視光線が床から屋根裏に反射して阿弥陀三尊像に降り注ぎ、朱で統一された建築構造物が金色の仏像を幻想的に際立たせる技なのだ。
参拝客が俺達しか居なかった閑散とした境内で在って、世間と隔離された様に静かに佇むこの浄土寺。
浄土堂の他に薬師堂/八幡神社/鐘楼等、国宝以外にも国指定重文や県指定重文が普通に散在する凄い場所だ。
飾らない武骨な建築美に囲まれながら、時間が限り無くゆっくりと流れてるかの様な錯覚を体感する。
荘厳な阿弥陀様のお顔を見ている内に、仕事や時間に逐われ余裕の無い生活をしてた俺の今までの苦悩や迷いが、如何にちっぽけな事なのかなと考えさせられた。
浄土寺裏山には四国八十八ケ所巡りの散策コースが在り、30分程の山歩きだ。
歩くと腹が減る
さぁ遅めのランチを探しに行こう
- 「ひまわりの丘公園」から少し車を走らせると、浄土寺が見えて来る。