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    • 2010/12/16 22:46
    • 一つのメルヘン
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    • 秋の夜は、はるかの彼方に、
      小石ばかりの、河原があつて、
      それに陽は、さらさらと
      さらさらと射してゐるのでありました。

      陽といつても、まるで珪石か何かのやうで、
      非常な個体の粉末のやうで、
      さればこそ、さらさらと
      かすかな音を立ててもゐるのでした。

      さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、
      淡い、それでゐてくつきりとした
      影を落としてゐるのでした。

      やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、
      今迄流れてもゐなかつた川床に、水は
      さらさらと、さらさらと流れてゐるのでありました……

      引用
      中原中也「在りし日の歌」より

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