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- 2015/2/17 1:24
- ゲテとはどんなモノかしら? Part.4
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- 「どう、マスター? 美味いんか?」
「……口の中でポテチとチョコがプロレスしてる」
「ホンマか!! KOはどっちがとったん!?」
「……リス肉」
「リス肉はきっとチョコからTKOとったんやな、チョコだけに!!」
ただでさえ静かだったダイニングが、更に静まりかえる。
「……今からリアルファイト仕掛けてもいいんだぞ? アンジェリカ?」
「上等や、口直しにいっちょやったろやないかい!!」
俺は勢いよく席を立ち上がる。
アンジェリカもそれに呼応するように勢いよく立ち上がると、ガードの姿勢に入る。
「お前の日頃の訓練が身に付いてるか確かめてやろう!!」
「アラフォーのオッサンには負けへんで!!」
そして今まさに、拳がぶつかり合おうとした時だった。
バンッ!!
テーブルを思い切り叩きつける音がダイニングに響き渡る。
拳がを止めて音のする方向を振り向くと、アニーがテーブルに手をつけたまま、無表情で座っていた。
「……マスター、アンジェリカ?」
「……ハイ」
二人の声がハモる。
すると、アニーは無言で指を指す。
その先には、先程勢いよく立ち上がった時に倒れた椅子によって、破裂したポテチの袋たちが。
「……食べ物は粗末にしてはいけません。 ……後は分かりますね?」
「……全部食べろとか言わんよな?」
アンジェリカがおそるおそる聞く。
「物分かりがいい妹とマスターを持てて私は幸せ者です。 さぁ、チョコもありますよ?」
助けをアイリスに求めようとしたが、アイリスはそそくさと食器を片付け、どこかへ逃亡した。
その後、俺たち二人はゲテモノポテチをフォンデュタワーに突っ込み、10袋ほど味わったのだった。
- 「どう、マスター? 美味いんか?」