ジョンさんとモバ友になろう!
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- 2014/12/7 14:11
- 隣り合わせのタンスとトマト part.2
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- 落ちてるモノ……、……落ちてるモノ?
……まさか?
「なあ、アンジェリカ。 もしかしてコレ全部……」
彼女は少しニッと笑うと、「……御名答やで」と一言。
俺は急いでアンジェリカの元へ行き、タンスを持ち上げた。
「……ぷっはぁ~~!! 死ぬかと思った!!」
アンジェリカは四つん這いになり、息を整えようと必死だ。
「なんでこんなモン作ったんだアンジェリカ!! 家ごと全員吹っ飛ばす気か!?」
「アンタが今度潜入任務に行くから作れ言ったやろ!!果物の皮調達すんのにどれだけ苦労したか!! 全部内側だけ食ったんやでコレ!!」
「目立たないモノに爆弾仕込めとは言ったが、果物に入れる必要はないだろ!! しかもなんでタンスの上に置くんだ!?」
「うっせー、バーカー!!」
「……コホンッ」
その咳払いに、場が静まり返る。
そこには、騒ぎを聞き付けて来たであろうアニーが仁王立ちをしていた。
砂糖とミルクがたっぷり入ったコーヒーを片手に。
「……アンジェリカ?」
「……ハイ」
「この爆弾を片付けておいて下さい。 私はジョンさんにちょっとお話があります」
笑顔で言うアニー。しかし、目は1ミリたりとも笑ってはなかった。
「アッハイ」
そそくさと爆弾を片付けだすアンジェリカ。
「……じゃあ俺はこれで……」
アンジェリカと同じく、そそくさと部屋を出ようとした、その時。
「…………」
アニーが無言で俺の肩を掴んでいた。
普段小さく華奢な手が、今日はゴライアスの手の様に見える。
「……後で私の部屋に来てください。いいですね?」
「……ハイ……」
アンジェリカをおちょくりまくった代償は、あまりにも大きかった。
- 落ちてるモノ……、……落ちてるモノ?