きよながさんの日記

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- 2011/7/21 23:27
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- 二人は暫くアパートの前で呆然としていました
  人が居ないためか、全く生活の香りが周辺から感じられないのです．．．．ふと我に帰り、持ってきたデジカメで記録を残す事から始めた二人。
  
  滞在時間に制限があることを思いだし、不安と期待の混じり合う気持ちで鍵を開けました。
  
  ドアを開けると．．．．．．．丸々太ったハエが玄関のコンクリートに2．30匹の死骸となり落ちていました。そしてマスク越しにもわかる、物が腐った複雑な異臭が熱気とともに、私達の覚悟をくじくかの様に、襲ってきました。
  
  俺は、気持ちを奮い立たせ、カメラを片手に家の中へと足を踏み出しました。
  
  家の中は．．．．．．．．およそ震災の記憶以上の荒れようでした。
  多分、震災後の余震が更に私達の部屋をシャッフルしたんだと思います
  
  閉めたはずの冷蔵庫も全開していて、悪臭と、ハエやゴキブリの拠点として大活躍していた形跡がありました。
  勿論、家に入って最初にしたことは、吐き気を我慢しながら冷蔵庫を閉める事でした。
  暫く二人とも、締め切った部屋の暑さと、腐った匂い、部屋に散乱する大量の虫の死骸で吐き気を我慢するのでいっぱいいっぱいでした。