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    • 2011/4/3 16:26
    • 「傷跡」外伝『薬の値段』③
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    • マリーシア「ロレンス、どうなされましたの?今日のお出掛けから帰っていらしてから、ずっと元気がありませんわ。ご主人様も心配していらしてましてよ。」

      マリーシアはいつも優しく、そして美しい。真昼の晴れ渡る空をその瞳に宿して、いつも自分を見守っていてくれている。触れる手のひらは春の陽射しのように暖かい。
      ロレンスの仕事は飼い主の秘書。月に200ポコリ受け取り、これで妻を養い、暮らしていた。

      「ここは人間ばかりが憚る人間の世界だ。それに負けぬ様に、人間の様に稼ぎ、暮らしてごらん。仕事も給与も休日も与えよう。ただし、飼い猫とて給与は特別扱いはしない。人間と同じ給与、足りなければ自分でうちの宝石を売り歩きなさい。利益の4分の1を渡そう。家は離れを使いなさい。」

      宝石商の主人が、真面目に人間の町で生きていく為に、この生活をさせてくれているのだ。悪意ではない。妻も子供も居ない主人の心遣いだ。
      マリーシアはそんな主人に気を遣い、少しでも生活の足しに、と酒場でウエイトレスをしていた。おっとりした性格と礼儀正しさ、美しさ。しかし冗談を交えて話をしたりとどこか親しみを感じる事から客にはとても人気だった。ただ運悪く店主の機嫌が悪く、自棄酒で酔っていた所にうっかりグラスを割ってしまい、それだけで殺されかけたのだ。

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