眉Gさんの日記

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- 2011/9/22 19:46
- サンホラメルヘンにはまった件について
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  ｢彼女が魔女になった理由｣
  耳コピ入ってる
  
  坊や光を知らない
  あなたは
  視力と言う
  その概念自体
  分からなかった
  
  坊や背中に抱きつき
  あなたは
  ｢お母さん、｣
  ｢光暖かいね｣
  ｢光暖かいね｣と、
  無邪気に笑った
  
  嗚呼
  
  ごめんなさい
  ごめんなさい
  ごめんなさい
  あなたを産んだのは
  
  私です
  私です
  罪深い、私です。
  
  森に移り住み
  贖罪の日々を
  薬草を集めて
  煎じてみたり
  
  神に祈っても
  届きやしないし
  罪を抱き締めて
  祈れやしない
  
  せめてあの子の為に
  出来得る限りの
  全て何もしないで
  嘆いてなどいられないわ
  
  その夜駆け込んできたのはお忍びの候妃で
  月のない闇の中を
  灯りだけを信じ
  髪を振り乱す
  母を疾らせたのは
  訳ありの候女で
  抱き締めた
  腕の中で
  もう息をしていなかった
  
  その幼子を
  託して妃は
  泣き崩れた
  
  とても不思議な
  出来事によって
  息子は光を
  手に入れたけど
  本当にそれで
  幸せだったのか
  今となっては
  よく分からない
  
  一度は冬に抱かれた
  愛しい可愛い
  私の坊や
  生きて春の日差しの中で
  笑って欲しいと
  見上げた母の
  
  思いも今や唯虚しく
  束の間の光さえ
  戯れに奪われてしまった
  
  見よ!嗚呼この喜劇を
  ならば私は
  世界を呪う
  本物の魔女に…