＊ハﾆｨ＊さんの日記

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- 2013/1/7 22:55
- 寒中お見舞い申し上げます
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- 寒いけど風邪ひいてませんかぁ？
  今日は勤務先の病院で名物患者のおばぁちゃんがお正月にご自宅で天国に召されたと息子さんが先生に報告に来た。
  患者さんが亡くなる事は経験してき
  たけど今日は涙が出ちゃった。
  おばぁちゃんは95歳、５年前から
  ほとんど寝たきりでずっとお嫁さんが車椅子で病院につれて来ていま
  した。
  寝たきりになる前はと言うと口が悪
  く意地悪な感じのおばぁちゃんで嫁
  姑バトルの話しを診察室で武勇伝の
  如く語る勝ち気な人でした。
  「馬鹿息子があのアバズレにだまさ
  れて結婚したおかげで毎日気が休まらない、絶対あの女を嫁と認めな
  い」とか話してみんな苦笑いだったなぁ。
  馬鹿息子と言っても有名大学を出て大きい会社で働いてる優しい真面目
  な方で本当はすっごく自慢の息子。
  アバズレのほうは確かにベビースモ
  ーカーのお酒大好きな派手なおばさんて感じだけど私は気さくな人柄が
  好きでよく無駄なおしゃべりをしま
  した。
  真面目で誠実そうなご主人が会社の忘年会で彼女がやってたスナックに
  来て、彼女いわく「独身と聞いて色
  気でゲットした」らしい。
  で、今日のご主人おばぁちゃんの息子さんの話しでは急におばぁちゃん
  が居なくなって彼女はひどく落ち込
  んでるって。
  最後の一年くらいは認知症も発症してたおばぁちゃんはお嫁さんを本当
  の娘と間違ってた。
  娘に迷惑かけてる事を情けないって言ってた。お嫁さんは私達にいつも笑顔で「ばぁさんまだくたばらないよ早くお迎えが来ないとこっちがまいっちゃうよ、アハハ」なんて言っ
  てた。
  なのにひどく落ち込んでるって…
  
  泣いちゃうよ。聞いてるこっちが。
  
  オマケの素敵な話し…「僕は一生妻に頭が上がらない。僕まで寝たきり
  になったりして妻に迷惑かけたくな
  いから今まで拒んできた血圧の薬を処方してください。それから妻には
  僕が先生に強く勧められたから治療
  を受ける気になった事にしておいて
  ください。自分の為と知ったら申し訳ないと思ってしまう人なので。」って先生に話してた。
  かなわないなぁ。スゴイ想いやり。
  
  ホントは結婚したのも子供ができない身体だから断りつづけた奥さんを何度も何度も説得してやっと結婚で
  きた世界一の奥さまへの想いやり。
  
  世界一。「大抵の男が自分の妻を世
  界一と思ってるよ。照れ臭いから言
  わないだけ」
  …だそうです
  おばぁちゃんのご冥福をお祈りしつつお嫁さんの笑顔がまた見れますよ
  うに。