ポンス君さんとモバ友になろう!
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- 2010/11/22 19:12
- ちょっと誰か私のエセ勇敢話聞いて
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始まりは帰り道。
雨のふる中傘を差し、着々と学校最寄の駅に近づいていく私は、ふと道路横に目をやると、緑色のフェンスの向こうで、雨に濡れて座り込む柴犬を発見した。
…びっくりしましたよ。
フェンスの向こうで、柴犬が雨の中座り込んでるんだもの。
因みにフェンスの向こうは若干きつめの下り坂になっていて、その先には汚い水が流れる川が。
そんな所に柴犬はいたわけで…何て言うか…
インド人もビックリ!
で、よく見ると、柴犬には首輪と散歩用の綱がついていた。
まず、飼い犬。
そして、多分捨てられた訳ではない。
大方、散歩の途中で逃げ出したか何かだろう…。
さらによく見ると、フェンスの下は少しあいて、犬の頭が入るくらいの空間ができていた。
おそらく柴犬は、この下の空間から、フェンスの向こう側に行ってしまったのであろう…。
何故飼い主は近くに見当たらないのか、そもそも何故柴犬はここに入ろうと思ったのか、言っとくけどそこ入っても不思議の国には行けないからね、とかそんなことを暫し考える、私…。
あれ、何か柴犬がこっち見てるんですけど。
瞳がうるうるしてるんですけど。
可愛いんですけどぉぉおおお!?
刹那、私には聞こえた。
(タスケテ…ニンゲン…!)
ここぞとばかりに助けを求める、柴犬の声が!
よっしゃぁぁあああ!
今ニンゲンが助けてやるからなぁぁあああ!!
~柴犬救出作戦始動~
まずスカートを全下げにした私は、イヤホンを外し、傘をたたんだ。おk…
GO!
1メートルちょいのフェンスを跨がり越えて、無事柴犬の元へ着陸。
しかし、悲劇はここから始まった。
頭を撫でてから、柴犬を持ち上げようとした、
その時!
「お、重い……」
完全に柴犬は重かった。
家の小型犬と同じ感覚で持ち上げようとしたら、こちらは全く、持ち上げられる気がしないのだ!
多分9キロ前後はあった、あの犬!(中型犬怖ぇ…)
それから柴犬の体重に悪戦苦闘した後、やっとの思いで持ち上げに成功。
ボール投げ9メートル(笑)という微力な腕力ながらも、何とか柴犬をフェンスの向こう(道路側)へ送ることが出来たのだった!
~柴犬救出作戦完遂~
~その数秒後~
柴犬の家はどうやらフェンスの目の前だったようで、中からじっちゃんばっちゃんが出てくると、彼はこちらを見向きもせず、しっぽを降って駆け寄っていた。
END