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    • 2011/2/14 23:13
    • カカオ豆ェ…
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    • ――時計の針が19時を少し過ぎた頃

      俺は自分の席を立った

      俺『じゃ、お先失礼します』

      上『はいよ、お疲れさま~』

      自分の席からロッカーを経由して出口までの48歩

      その間、周りを見渡すと人は疎ら

      人の少なさからか――

      はたまた別の理由か――

      別に意識していた訳ではない

      帰りが少し遅いのも仕事のせいだ

      でも…

      やっぱり、少しさびしいのが本当のところ

      全く
      どっかの司教が殺されたりしなければ、バレンタインなんて罪作りな日は出来なかったのに

      そんなことを考えながら外を歩いていると、後頭部に冷たいものが当たる

      『あはは、ヒットヒット!』

      眉間にシワを作りながら振り返ると、そこには灯りに照らされ光るおデコ…
      少女がいた

      俺『んだよ、デ子来てたのか』

      凸『まさか!たまたま通り掛かっただけ!』

      そう言いながらの笑顔はどこかぎこちなく、体も小刻みに震えている

      俺『…ったく、ほらっ』

      凸『あ…』

      無造作に少女にジャケットを被せると、着ていたコートと相まって、なんと可笑しな格好になった

      凸『コートの上にジャケットって…おかしーし…』

      頬を赤らめながら微笑む少女を見て、思わず顔をしぼめる俺

      凸『っ…ていうか、このジャケット親父臭いぞ~!』

      俺『それはあれだ…。大人の匂いだ』

      凸『ふふっ、こんな親父臭い男はモテないぞ!』

      俺『そんな…凸『だからさ!』

      ふと言葉が遮られ、胸に何かが当たる

      凸『…可哀想だからさ。アタシがチョコあげるよ。』

      俺『…ありがとうな』

      少女の冷たくなった髪に手を当て、そっと抱き寄せる

      俺『こんなに冷えるまで待っててくれたんだな…』

      凸『…寒かったんだからね』

      俺『まぁ、風邪引いたら愛情持って看病してやるからよ』

      凸『ふふっ…。あー、もう!親父臭いっ!』

      俺『うるせぇ、これはあれだ!お前以外の女を寄せ付けないための――――――





      …ガクンッ





      気づくと俺は自分の車の車内にいた

      重低音を響かせるエンジンとスピーカーから流れるドラムのおとが心地良い

      俺『…夢か』

      どうやらエンジンを暖めている間に眠っていたらしい

      窓を開け、冷たい外気で頭を覚ますと、俺は車を走らせた

      そうして、推力を得た車は夜の闇の中へと消えていった

      さながら、チョコレートを思わせるような闇の中へ―――










      誰かチョコプリィィィズ!!!

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