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    • 2015/5/28 21:55
    • おじいさんの時計
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    • 【※散文駄文のため、特に意味はないです】


      おじいさんの時計は、100年経って動かなくなりました。


      けれど時計は、ご存知の通り、直せば動くのです。


      歯車を取り換えれば、油を差せば、螺子を巻きなおせば、再び時を刻みだすのです。


      でも、


      歯車が変わった時計は、ゼンマイが変わった時計は、傷だらけの身体をピカピカに磨かれた時計は、


      本当にまだ≪おじいさんの時計≫でしょうか。


      100年動き続けた部品は何一つ身体の中には残っていません。


      僅かに、古びた針だけが、おじいさんといた証です。


      「あぁ、よかった。おじいちゃんの大切な時計、綺麗になったねぇ」


      おじいさんが大切にしていた子が、綺麗になった時計に笑いかけます。


      おじいさんが大好きだった時計も、おじいさんの大切な子のためにまた動きだします。


      けれど、またいつか時計は動かなくなって、また直されて、また動かなくなります。


      そしてまた直されます。


      時計の意思に関係なく、針は止まっても止まっても動き出します。


      少しずつ、おじいさんとの思い出を剥がされながら、けれど確かに時計は動き続けます。


      ちくたくちくたく。


      みんなと一緒に、チクタクチクタク。


      もう、時計にはおじいさんと一緒に過ごしたものが備わってはいません。


      おじいさんが大切にしていた人、そのまた大切な人の、そのまた、・・・・・。


      周囲がみんなのぼっていく場所に、時計はいけません。


      けれど、決して、一人ぼっちになることはありません。


      大切に、大切に、とても大切にみんな使い続けてくれます。


      あぁ、


      時計はなんて、幸せなんでしょう。





      昔、某ヒーローアニメのラストが「ピノキオは、人間になって本当に幸せだったのでしょうか」と結ばれていたのを思い出して血迷いました(笑)


      日本にも付喪神という思想があるけれど、直し続けられるモノがいつまで≪そのもの≫なのかを時々考えます。


      某ライトノベルのモトラドさんも、どこまで修理しても彼としての意識があるのか時折思います。


      おじいさんの時計は、公式では実はある続編でなにやら薪にされると聞きましたが…


      ずっと一緒にいたおじいさんと一緒に止まり薪にされるのと、おじいさんとの思い出を失いながら動き続けることと
      、どちらがいいとは言えないような気がします。


      昔「サンタさんは子供が大好きなのに、その子供がみんながみんな死んでいくのをみているだけなんてかわいそうだ」とか親に言った痛い子供がお送りしました(笑)

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