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- 2015/4/30 19:04
- 秋を知らせる謎のポルチーニ男!の思い出/2
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- 「あなたのアマトーレ」
あら、お帰り。
フフ、ずいぶんとお疲れの様子ね。
顔に土が付いてるわよ。
これでいいかしら。
それで、顔を泥だらけにしてまで探し回った成果はあったの?
その顔を見るに探し物は見つかったみたいね。
よかったじゃない。
そうだ、頑張ったあなたにあたしから何か贈らせてくれる?
いいのよ、ただの思いつきなんだから。
それにあたしの創作に付き合うっていうオマケ付きだし。
ほら、さっきも言ったでしょう?
あたしは創作をしているって。
とっておきの創作をあなたに贈らせて、ね?
それじゃあさっそくこれを使って……そう、洋梨よ?
美味しそうでしょ?
でもね、この洋梨は食べる用じゃないの。
ここから素晴らしい作品に生まれ変わるのよ。
どんな作品かは出来上がってからのお楽しみ。
フフ、いいから見ていて。
--はい、これあなたにあげる。
飾るも食べるも好きにしていいわ。
フフ、秋らしくモミジをあしらってみたの。
まぁ、モミジにしては大きいけどこれくらい大胆な方がいいでしょ?
モミジに見えない?あら、言ってくれるわね。
フフ、なら、あなたもやってみる?
大丈夫よ。この洋梨に思い思いにデザインをするだけ。
あなたの好きなデザインでいいわ。
やってみる気になった?
それじゃあ、始めましょう。
へぇ、秋桜にしたのね。
塗りに粗はあるけど、あなたらしくていいデザインね。
ねぇ、この洋梨もらってもいい?
なんだか気に入っちゃったわ。あなたの作品がね。
……こういうことなのかもね。
フフ、何でもないわ。
ただ芸術とは何かって考えていたの。
ただキレイな作品よりも多くの人に愛されるのはあなたのような作品かもしれない。
謙遜しないで。
少なからず、あなたのアマトーレならここにいるから。
あたしの作品も好きになってくれるかしら?
できるならアマトーレ第一号はあなたに……。
- 「あなたのアマトーレ」