Luciferさんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
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- 2010/7/23 21:26
- 出逢い
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- 声を掛けようとした時に…。
女の子が近づいてきた。
そして、息づかいが解る程の近い距離で彼女はこう言った…。
「良いよ、行くよ。どこのお店。」
俺は後ろに一歩下がりながら頭をフル回転させた。
「キャッチ成功か…。」
少し違和感を抱きながらも初日にキャッチを成功した喜びで他のホストの視線を浴びながら店へ案内した。
「いらっしゃいませ」
と店の内勤やキャスト(ホスト)が声を上げる。
俺は彼女をテーブルへ案内した。
「こちらのお席へどうぞ」
彼女は軽く微笑むと席についた。
俺はその時、彼女の笑みに何か冷たさを感じたような気がした…。
周りのテーブルからは初日の俺が客を連れてきたことで視線がこちらを向いている。
幹部達もこちらを見て何かを話している。
そして、彼女との会話をしようとした時に内勤が足早にテーブルに来た…。
「すいません聖夜を少しお借りします。」
初日の俺には無論、他の客など無く、指名が被る訳もない…。
なんだ…?
と思っていると内勤が言った。
「幹部達が事務所で呼んでるから」
俺は訳も解らず事務所へ向かった。
「失礼します。聖夜です。」
事務所の中へ入ると幹部の何人かが話をしていた。
「お話は何でしょうか?客待たしてるんで…」
すると、幹部の1人が話始めた。
「あの子知り合い?どこでキャッチしたの?」と質問が始まった…。
俺は簡単にことの流れを説明した。
「そうなのかぁ…」
と1人の幹部が困った顔をし始めた。
俺は話が読めず聞き返した。
「どうかしたんですか?」
すると、幹部達が説明をし始めた…。
「あの子は新人潰しなんだよ。」
「新人ホストを指名する代わりにアフター(営業後に付き合うこと)に付き合わせて寝るんだ。そして、既成事実を作ってネットに書き込み、枕ホスト(Hで客をつかむ)とされて潰されるんだ…。」
少しの沈黙の後に、1人の幹部が口を開いた。
「今日は金は良いから帰ってもらうか…」
そこで俺は幹部達に言った。
「いえ、お客さん待ってるんでテーブル戻ります。」
そして、事務所を出た。
後ろから、「聖夜ちょっと待てよ」と声が聞こえたがテーブルへと向かった…。
続く。
コメくれたら転がって喜びます。
- 声を掛けようとした時に…。