つよきちさんの日記

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- 2011/6/2 15:59
- りつねえ
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- 　僕の家の向いにある家にはりつねえと呼ばれるおばさんが住んでいます
  
  金澤の家とりつねえのいる家は昔からご近所さん同士でりつねえにはいつも良くしてもらってるのですが
  
  そんなりつねえには少し変わった習性があります
  
  りつねえはいつも地面から150cmくらいの高さのところにある窓から顔を出しています
  いつもです
  会話は窓からします
  窓の中がどうなっているかは不明(風呂場という説が有力)
  
  昔の記憶をたどると僕の物心付いたときにはすでにりつねえは窓から常に顔を出してる状態でした
  
  小さい頃はあまり気にすることは無かったんですけど
  大きくなってくるとさすがに気になってきて先日父親に(49歳)
  に
  
  「りつねえはいつも窓から顔を出して何してるの？」
  
  と聞いてみました
  すると父はこう答えました…
  
  「俺が物心付いたときはもうあの状態だったぞ」
  
  ・・・・・・
  
  目の前は俺の家にさえぎられて
  ド田舎で人の往来も少ない
  そんな変わりばえの無い空間を
  りつねえは50年間見続けている
  
  もしかしたらりつねえには何かが見えてるのかもしれない
  
  それは多分日本が成長していくなかで失っていったもの
  
  かもしれない…