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- 2016/12/11 15:24
- アニメーションの可能性5
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- ~AKIRA~
監督 大友克洋 (続き)
アキラ…「凄え」以外の感想が見つけられていない状況で締めの言葉が見つけられるわけもなく…と言う感じであるが、あえて着地点を見つけることなく、この先も生きている限りずっとずっと考え続けることもまた良いのではないだろうか。と思わされる。良い映画を見た後、しばらくその余韻に浸っていたいような…そこに着地点や結論が出てしまうとその余韻に浸っていられなくなるのではないか…そんな感覚…。こうやって目の前の諸諸問題をうるかし続けるのは悪い癖なのだが…
宮崎駿監督の作品である「千と千尋の神隠し」あの作品は、見るたびに新しい発見があるし、また、見た時の年齢によっても見て、聴いて、感じるものが全く違ってくる物語であるように思う。子供は多分、千尋の目線から物語を、この作品の鑑賞を行っていくだろうし、私がこの作品を見た20代だった頃、その時はどう言うわけだか「カオナシ」が…そいつが自分の中にいるのではないか…と言うような不思議な感覚を感じていたし、結婚して親になった後は、何か冷静に千尋が置かれている状況や行動、周りのキャラクターの台詞や行動を分析したり勘繰ったりする感じ…そして、千尋の両親がやっていたようなこと…ひょっとして私達もやっているのではないか…大人は時として子供よりずっと愚かな行動をしてしまう状況が存在する事実…。見る年代、そして自分が置かれている状況、生きている環境などで同じ作品に全く別な発見ができてしまうのもまた、アニメーション作品の特徴ではないだろうか。
アキラに話を戻そう。舞台となっている近未来の東京…2019年が舞台であるが、これがもう目前である。そして、この物語と現在、実存する世界に面白い共通点がある。そう、2020年のオリンピックの舞台が「東京」なのである。一部では監督の大友克洋が「予言者」扱いであるが…そしてもう一つ監督が予言したもの…かつて大災害を被った原因となった「力」。これを封じ込め、そして人の手で制御しようとしたらまた街が瓦壊する…と言う話の流れ。このようなことを我々はやっているではないか。ご最もらしい言い訳「想定外」。そのこともあり、私はこの作品「AKIRA」に確定した答、感想を見つけられない…いや…見つけないのである。「凄え」以外の明確な答を。
- ~AKIRA~