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- 2016/11/29 0:25
- アニメーションの可能性3
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- ~雲のむこう、約束の場所~
監督 新海誠
新海監督の作品を見るのはこれで3本目である。物語は…近未来の話なのだろうか…。舞台は日本、主に青森、そして何かの理由で大きな塔が北海道に立っていてそこには立ち入れないと言う…根っこはやはり男性女性…いや…少年少女の切ない話。
SF要素が強い話であるが、それは少年、少女の間に立ちはだかる「壁」をわかりやすく演出するためのものになっているように思う。SFを感じさせない…と言うよりその世界に心地よく誘われる…だから違和感を感じなくなると言った方が適切だろうか。
少年少女が共通の目的をもって楽しく過ごす時間それが「永久に続くものだと思っていた」と言う、私たちが感じていたであろう感覚…そこから物語が展開されていく。結論から言えば、共に楽しい時間→突然の別れ→多くの壁を超えたところからの→再び出会いそして…秒速~よりは切ない感じは無い終わり方だっただろうか…
そして、多く用いられるモノローグ…これを主人公の少年の役(声)の吉岡秀隆さん…そう、「北の国から」で、あの味があるモノローグを長く表現してきた…それが物語をさらに深く、そして鑑賞者を深く物語に引き込んで行く。
背景のしつこいくらいの描写…雪、雨、日光、雲、雷、宇宙に出てしまってるような星空、なぜだか弓道をやってる人…秒速5センチメートルでも何だかよく出てきたなあ…その中に何か表現したいものがあるのだろうか…
物語は、原稿用紙5枚で説明しなさいと言われれば難しいが、始まって5分でわかったことがある。「これ…2回3回…それ以上見ることで新しい発見があるタイプの…」そんな感じである。
物語の感想、説明が上手くできないが…あの精密に描かれている景色、特に人々が生活しているであろうもの…建物、駅(これもまたよく出てくる)、人々の生活の臭いが感じられるもの、そうでないものも…なぜだかそこに「はかなさ」を感じてしまうのは私だけなんだろうか。
その「はかなさ」「切なさ」の表現が私たちの感覚の中にある「それ」を再確認させ、共感させる…音、音楽、映像、言葉で。難解であったが故にもう一度見てみたい。そう思わせる作品である。
- ~雲のむこう、約束の場所~