フェイク01さんとモバ友になろう！
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい！
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- 2010/8/29 18:31
- あさがお
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- 「お酒は体にいいんだよ
栄養もあるし」
飲み過ぎだと言われると
決まってＨはそう言っていた
博打も好んだ
自らを博打打ちと名乗ったが
ヘタクソだった
小博打に手をだしては負け
いつも「流れが悪い」と
ボヤいていた
女にもモテなかった
素人童貞
もしかしたら経験自体まるで
なかったかもしれない
女の子と話をすると
緊張してすぐにドモった
そして大酒飲みだった
酔っ払うと
故郷を思い出しは泣き
母を思い出しては泣いていた
良く言えば純粋
客観的に言えば
世の中に食い物にされている
タイプ
Ｈはそんな男だった
僕らは考え方が合う方では
なかった
歳も一回り以上違うし
出身地も違う
しかし僕らは友達だった
お互いに社会の底辺で
生きているという
自覚を持った仲間だった
夏の終りが近づくと
僕はなぜか
この鹿児島産まれの
一回りも上の
友達の事を思い出す
Ｈはすでにこの世にいない
酒の飲み過ぎで肝臓を壊し
８年前にこの世を去った
孤独死だった
ベットの横には
飲みかけの酒と競馬新聞
皆が人の話を聞かない男の
悲しい末路だと言った
僕はそう思えなかった
「花は野にある様に」
利休の言葉を借りるなら
ＨはＨらしく
自分の人生を
飾らずに完結させただけなのだ
死の際まで酒と博打を
手放さなかった人生
決して褒めれる事ではないが
自分らしさを失わず
ある種の潔さすら感じさせる
僕はこんなＨが大好きだった
ただそれだけ
毎年
夏の終りに漠然と
感じていた思いを
チビと買い物をしながら
なんとなく書き記してみた
「解ったよぉ
それ買ってあげるから
あのお姉ちゃんの
ミニスカートめくってきて」
父親の資質なし
ダメ人間万歳
おしまい
ﾎﾝﾄは中学生時代にあった
女物のﾊﾟﾝﾂについての話を
書こうと思っていたんだけど
頭からＨの事が離れなくて
Ｈの事を書いてみました
なんとなく
最後まで読んでくれて
ｱﾘｶﾞﾄｺﾞｻﾞｲﾏｽ
感謝
ﾎﾝﾄにおしまい
- 「お酒は体にいいんだよ
感謝
