日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2015/4/16 20:18
- ネロ話-ホラー(笑)編vol.3-
-
- コメント(3)
- 閲覧(8)
-
-
- ~それぞれのおもい~
約半年前、付き合ってた彼にフられた
他に好きな人が出来たらしい
ショックだった
それからというもの、なにをやってもうまくいかず、仕事も辞め、自堕落な生活を繰り返し…
今ではマ○コDXをも凌ぐほどに太り、ただでさえ滅入ってた気分も上がる気配がない
「このまま…誰に気付かれることなく、眠るように逝けたら…」
食べ散らかした残骸だらけの空間、その部屋のベッドに横たわりながら一人つぶやいた。
…いつの間にか眠っていたらしい
消灯した記憶がないのに部屋は真っ暗闇だった
あと、身体がピクリとも動かない
いつもは寝返りすら億劫なこの身体だが、ここまで動かない経験はなかったはず
不思議に思うも、どうでもいいやと考えるのをやめ、しばらくそのままボーっとしていると、暗闇にも目が慣れてきた
そこには自分を跨ぐように男が立っていた
よくは見えないが、一目で生きている人間でないことはわかった
真っ黒なローブ姿のその男
血走った目は今にも飛び出しそうで、歯を食いしばりすぎたせいか口元からはきしむ音とともに血がしたたり、怒りのためか赤みを…通り越し、紫にも見える顔色で、一心不乱になにかを掴んで引いているようだ
その目線につられて見てみると、私の胸元から幽体離脱のように白いモヤが引っ張り出されようとしていた
「あぁ、このままあの世に連れて行かれるのかなぁ…」と、その光景をまるで他人事のように私は眺めた
むしろ、その一生懸命な様相は、人ならざるものとはいえ羨ましくさえ思えた程だ
しかし待てども、白いモヤは私の胸元で浮いては戻りの繰り返し
「連れてくなら早くしてよ…」と、男を見てみると怒りの形相で…
…怒り?
違和感を感じたそのとき、男の食いしばった歯の隙間から呻き声が漏れ聞こえた
『ゔグ………お………ぉも…ぃ…』
……ショックだった!Σ( ̄□ ̄)
『ブチッ!……グシャ…』
そのとき、白いモヤを引っ張ってた男の腕がモゲた。
……さらにショックだった!!Σ(; ̄□ ̄)
とうとう諦めたのか、その男はモゲた自分の腕を拾って…目をそらしたまま消えていった
………気のせいか…涙目だったような?
「…みんな大変なんだなぁ」
これがショック療法というものだろうか?
今までの無気力がウソのように気力が湧いてくる
死神(仮)さんありがとう!
…とりあえず、痩せるところからはじめよう(´・ω・`)
- ~それぞれのおもい~