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    • 2020/2/25 23:20
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    • ある日のことでした。

      そうだ、今日は歌のお礼にお土産を持っていこう。とても高いところにあるからアイツには取れないだろうし。今頃は真っ赤になってるからすごく甘いはず。


      恐竜がウキウキと出かけようとしたその時でした。


      聞いたこともない恐ろしい地鳴りがしたあと、目も眩むような強いヒカリが見えました。
      地面が割れて、あちらこちらから火の手があがりました。


      逃げ惑う獣たちは、ケンカを始めたり
      仲間を食い散らかし、踏み潰して走り回っています。なにもかもが燃える音と地鳴りと悲鳴が混じりあうなか、あたりは赤く黒く、煙がどんどん広がっていきました。


      なんだ、これ


      恐竜には、なにがなんだかわかりませんでした。


      どうしよう
      どうしよう
      とにかく逃げなきゃ


      なにか恐ろしいものが背中から追ってくる、そんなキモチに追われながら、どこへ行けばよいかもわからず走り始めました。

      けれどもほどなくして
      恐竜はとりのことを思い出しました。


      とりを
      とりを助けないと

      アイツの片方の羽は折れているから
      アイツは飛べないんだ!


      恐竜は走って走って走りました。
      やっと見えてきたとりのいる場所もすでに焼け始めていました。


      とり!どこにいる!?

      いままでにない大きな声で呼ぶと
      燃えた葉っぱが落ちる中、いまにも折れそうな枝の先に小さなとりの姿がありました。


      恐竜さん!来ちゃダメ!



      もう
      すべてが終わる
      その一瞬がやってきました


      恐竜は首を伸ばして言いました


      とり!
      俺が枝ごと食ってやる!



      バキバキッ







      ねぇ
      恐竜さん
      知ってる?

      長い長い時間のすえに
      イキモノも
      宝石になれることがあるんだって


      あたしたちもそんなふうに
      なれたらいいね
      恐竜さん。。。




      あぁ、そうだね
      とり。。。



      口のなかから
      大好きなとりの声を聞いた恐竜は
      幸せそうに目を細めていました。。。





      おしまい。







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