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- 2016/7/27 15:33
- フロントミッション オルタナティヴ
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- スクウェア『フロントミッション(以下FM)』シリーズ4番目の作品。当時の日本ではなじみが薄かったリアルタイムシミュレーション(RTS)を採用し、FM年表から見て最古の戦争を描いている。FMと言えばWAP(ヴァンツァー)という人型兵器が有名だが、本作ではその前身のWAW(ヴァンドルングヴァーゲン)に乗り、アフリカを駆け巡る。
部隊の移動にはマップ内の特定のポイントで目標を指示、機体ごとの「学習値」という攻撃防御機動の3要素からなる行動の割合を配分。学習値が貯まれば機体に新しいアクションが得られる。これまでのシリーズとは違い、部隊の役割や中身の組立も問われるのだ。
ミュージシャンのリョウアライが手がけたテクノサウンドは意外性を突いてこの作品に見事にマッチし、サントラも好評。しかし、未収録曲も多数ある。それらも良曲なだけに残念。
OPムービーはありがちな美麗なCGではなく、映像やフィルタを多用して意図的に画質を落とした一風変わったビデオクリップに仕上げている。スタッフロールムービーのあまりに独特なアプローチは必見。
ストーリーの分岐も独特だ。本作では優秀なプレイほど、真相から遠ざかる。最速ルートはたった5ミッション(知ってしまえば簡単)。
これには「早く敵が撃破される」「敵の攻め手がなくなる」
「早期紛争終結」という理由のため。しかし、そんな終わり方では紛争の黒幕が倒されず、アフリカは諸国や軍需企業の食い物になったままになる。
よって、下手なプレイこそ、物語の真相に近づく。しかしその鈍さでは敵は徐々に勢力を増し、紛争終結が困難になる。真相を追い求めようとした結果、戦火はアフリカ全土にまで広がってしまうのだ。
当時は独特すぎた分岐条件が判らず、混乱したプレイヤーも多かった。前述の実験的システムも無理解から「こんなのFMではない」、前作『2nd』の欠点だったロードの長さに辟易したファンからは「どうせクソゲーだろ」と偏見で評価する者も多くいた。売上も5万本ほどで、本作は長らく過小評価のままだった。
『オルタナティヴ』は同社『アインハンダー』・『サガフロンティア2』と共に数年後に再評価された作品である。廉価版が発売された際、スクエニは本作を「早すぎた名作」と宣伝した。ようやく不遇から解放されたのだ。シリーズ1の異端児を体験するがいい
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AFlica
- スクウェア『フロントミッション(以下FM)』シリーズ4番目の作品。当時の日本ではなじみが薄かったリアルタイムシミュレーション(RTS)を採用し、FM年表から見て最古の戦争を描いている。FMと言えばWAP(ヴァンツァー)という人型兵器が有名だが、本作ではその前身のWAW(ヴァンドルングヴァーゲン)に乗り、アフリカを駆け巡る。