タカブンさんの日記

- 2016/6/21 6:43
- 道
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- 不意に後ろから１台の車が煽ってきた。私は走り屋など興味なく、普段なら、この手合いには道を譲って先に行かせてたのだが、その時に限ってなぜか挑発に乗ってしまった。しかしアクセルを踏み込もうとしたその時に得体の知れぬ違和感がその意味のない闘争本能を一瞬だけ曇らした。道は真っ直ぐに続いている。いつも通る道…真っ直ぐ？ここが？…いや…違う…何か違う…ブレーキを踏んでいた。…ほとんど急ブレーキだった… 得体の知れぬ違和感が、全身に走った悪寒が、私にブレーキを踏ませていた。煽ってきた車は私を抜きその真っ直ぐな道の向こうに消えていった。バンパーに何かが軽く当たった。ガードレールだった。車を降りてから違和感の正体がはっきりした。そこはガードレールの下は断崖絶壁のいつも通る急カーブだった