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- 2010/6/16 13:16
- 電動のヴァルキュリア (後編)
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私は、直ぐに携帯を取りだし、前のバイト先へと電話をかけた。会員カードの情報から、関根の連絡先がわかると思ったからだ
私の予想は見事に的中し、関根の携帯番号を教えてもらった
本来なら、個人情報は極秘なんだけど、そこは私のキュートさで上手くいったw
店長の弱味を握っていて、脅したのは内緒w
ヒィーハァー
連絡先を告げると、彼女は、躊躇すること無く電話をかけた
やがて、話終えた彼女は、私に優しく微笑みながら頭を下げた
『ありがとう。助かったよ。直ぐに迎えが来るらしい。ここで待とう』
暫くすると、公園の脇に、黒塗りのベンツが止まり、中から黒服を着た男が現れ、こちらにやって来た
『お迎えに上がりました』
私達は、黒服の男に言われるがまま、車に乗り込み、関根邸へと向かった
小一時間程走ると、目の前に豪邸が姿を現した。
その大きさは、想像を遥かに越えている。
玄関の前には、数人の男達が待機していて、車が到着するなり、ドアを開け、中へと案内してくれた
『お待ちしておりました。こちらです』
私達は、男に先導され、豪邸の一室へと辿り着いた
大きな扉を開け、部屋に入ると、奥に2人の男が居た
1人は、関根だ
前のバイト先の客だったので、よく覚えている
もう1人は、キンタマみたいな顔をした男……
その顔を見た時、私は思い出した!
コイツ…
春チャンの家で見た、写真の男だ!
私達は、ゆっくりと目の前の席に着いた
そして、隣りに座った彼女が口を開いた
『さて…全てを話そうか』