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    • 2010/12/4 12:26
    • 第一章~荒野の決斗
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    • 第三話

      豊五郎には何が起こったのかわからなかった。彼の目は宙を泳ぎ、ゆっくりと女の方を向く。少しの間があって…

      ぼとっ

      手にした湯飲みが地面に落ちる。
      何かを言おうと豊五郎は口を開いた。
      「ΝΞΟΠΡΣΤ」
      何やらモゴモゴと言葉にならない言葉を発し、いきなり、
      「ぐわぼっ!」
      激しくむせぶとそのまま前のめりにドサッと倒れてしまった。
      「あらあら、だらしのない。世界で一番苦いゴーヤ、暴君ゴヤネロの味はいかが?でも気絶しなくてもいいじゃないの」
      女は憐れるように豊五郎を見下ろしていた。

      ……………………………

      どれくらいの時がたったのか、豊五郎はハッと目を覚ました。ガバと起きあがると目の前に女がいて驚いたが、決斗の最中であることを思い出してやにわに刀を抜いた。
      「おのれ女、拙者に毒汁など飲ませおって。もう堪忍ならん。叩き斬る!」
      女は全く動じることもなく、おだやかに語りかけた。
      「毒汁とは失礼ね。健康茶なのよ。良薬口に苦し。その証拠にほら、飲まず食わずでフラフラだったのが元気モリモリでしょ?」
      「む?」
      たしかに先ほどまでと比べて体も軽く、喉の渇きも空腹感もなくなっていた。
      「さ、左様か。それは相済まぬ。」
      いえいえ、と女はにっこりとほほえむと急に真面目な顔になった。
      「さあ、元気になったところでこれからは私の家来として馬車馬のように働きなさい。あなた気絶したんだから決斗は私の勝ちよ。文句ないわよね。あぁ?!」
      いきなり凄みをきかせてきた女の迫力に負けて豊五郎はつい、はぃ、と答えてしまった。

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