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    • 2010/12/3 21:11
    • 第一章~荒野の決斗
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    • 第二話

      怒りに震える豊五郎。しかし女は気にする風でもない。
      「そんなにぷるぷる震えなくていいから」
      「黙れっ。これほどの侮辱は初めてぞ。ええい、声をかける相手を間違えた!」
      「まあまあ、落ち着いて。その怒りをエネルギーにして決斗しましょうよ。あなたが勝てば小烏丸天国をあげる。その代わり私が勝ったらあなたは私の家来になる、どう?」
      「なに、小烏丸とな?稀代の名刀ではないか。ふむ、拙者が女子に負けるはずもなし、ちと可哀相な気もするが…よかろう。負けても恨むなよ」
      「ほほほ。では話もまとまったところで早速。あ!いけない!」
      女は風呂敷包みをごそごそと探ると水筒を取り出し、竹の湯飲みになみなみと液体を注いで豊五郎に差し出した。
      「はい。飲まず食わずだったんでしょ。まずはこれを飲んで一息入れなさい」
      「や、これはかたじけない」
      受け取るや豊五郎は一気に飲み干そうとしたが、中の液体を見て躊躇した。
      「なんじゃこの緑色のものは。何やら青くさいが」
      「ゴーヤ生絞りジュースよ。とても体にいいの」
      「ごーや?じゅーす?はて、聞き覚えのないものだが…」
      「この畑で育ててるのがゴーヤ。ほら、あちこちに実がなってるでしょ。ジュースっていうのは、ん~、お茶みたいなものよ」
      「おお、そのゴツゴツイボイボの実がゴーヤか。ふむ、茶ならば飲んでみるか」
      「そうそう。とっても体に良いから。味わわずに一気に飲むのがコツよ」
      「一気にな。ではいただこう。」
      ごくごく
      若さゆえに恐れを知らぬのか、それとも腕に覚えがあるゆえの油断からか、豊五郎は疑うことなく緑の液体を一気に流しこんだ。

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