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- 2019/9/15 6:45
- ロード オブ フール 第二部⑨
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- 己の限界は自身にしか分からない。
駅伝といえ、走行距離は中距離。なんとなくスプリントの練習も行った。
息は絶え絶え、足元はふらつくが、まぁ気分は良い。
あれから十年と少し。仕事も、住む場所も、交友関係も一新していた。
それだけの月日の中、変わらなかったのは、自身の心情と愛車位か。
未だ許さないし、許されたくもない。だが望まず求めず、蓋をした生き方はそろそろ卒業するべきだ。
⑨「懐古(カイコ)の営繭(えいけん)」
年単位で私事の記憶を辿れない時期がある。
文字に記すに多少の気恥ずかしさもあるが、本気を出した。
全ての力を仕事に捧げた。
これ以上不可であろうという程に働く。四六時中、一心不乱に取り組み、思考は矢継ぎ早、体は迅速。
初期が酷すぎて、やればやるほどに結果が伴う。更に上司と同僚に恵まれた。辛くもなく、苦しくもなく。ただそこに仕事があり、馬車馬の様に働き、泥の様に寝た。その繰り返し。
心身の酷使は酷似経験がある。
懐かしくも苦さしかない、基金立ち上げに奮闘した2ヶ月。
穴埋めでも、贖罪でもない。
しかし、意地はあった。仕事もあった。
道半ばで力尽きるのも一興と捉えていたが、結果力尽きる事はなく。
労働に対して正当な対価、報酬を上司と二人貰ってはいない。社に到底報告出来る労働時間ではなかった。
だがそれ以上の報酬は顧客と同僚。
そして意地を通しきった自己の満足感。それで、十分だった。
(で?)
懐古しながらの自己対話で苦笑する。
過ぎ去りし過去に思いを馳せても、それはそれ。
いくら仕事を頑張ろうとも、結論はあくまで会社の歯車だ。
指示一つで、人も場所も簡単に変わる。
それに納得いかないのは、寧ろ言いがかりだ。
「ラスト一本。」
発声に必然性はないが、自らを鼓舞させる効果はある。
体を前屈に、初動から一気に加速させた。
誰彼、関係なく。
練習の効果があるか、不透明。それでも…。
ただ己が、自身がやりたいからやる。
蓋も、限界も関係ない。
こっからは俺の番だ、ってね。
大会は四日後に迫っていた…。
あとがき
約一月。いやーしんどかった。
歳っすね。たった三週間、午前様してバテた(笑)
で、本文のスプリント全力走り。結果はマックスの一歩手前までは出力出来るんだけど、その先が難しく。気持ちに足がついていかず、転けそうになるからと、体が勝手に減速してしまうという、不甲斐なさ(泣)
- 己の限界は自身にしか分からない。