ルークさんとモバ友になろう!
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- 2019/8/11 1:45
- ロード オブ フール第二部⑤
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- 自身の知り合いには、奇特な生誕日の者が多い。
例えばクリスマスであったり、元旦であったり…。
一番は残念ながら未遂に終わったのだが、結婚式の友人スピーチを行った友人の子。
予定日が閏年の2月29日。
ちなみにこの場合は両親が決めれるらしい。2月28日か3月1日かを。
こいつは、年の瀬だった。
⑤+a「花束」
「よっ!」
師走の慌ただしさはそこにはなく、静寂と冷たい風が身を包む。
唯一砂利の道を進む毎に、奏でられる足音だけが、張つめた無音への抵抗。
生者と死者の境界線。
墓前にて、いつもの挨拶。
見れば、比較的新しい花が飾られていた。
誰が来たのかと思案して、自然と笑みが零れる。
…
清掃に、香典とタバコをあげて、背を向けて、縁に座り込む。自身もタバコを吹かし、約3ヶ月の報告。密度の濃い日々だった。
「ほんと色々あったよ。」
膝を抱え込むのを辞めて暫く。
大きな流れの中に身を置いた自覚はあったが、《いつもの通りに》流れは激流になる。
思い出というには浅すぎるが、その一つ一つの小さなものも彩り豊か。色々あった。
「ひっさしぶりに、めっちゃ嬉しい事もあった。何年振りだって話だ?」
涙の軌跡を想いだし、苦笑だが、破顔する。いつもの様に髪を掻きながら…。
一陣の一際強い風が吹き抜けた。
「さみぃし、帰る。」
腰をあげて振り返った。
「またな。」
返事はなくとも、構わない。
やるべき事と、やる事は、一つなのだから。
歩みを進めると、再び砂利の小気味の良い音が奏でられた。
2018年。急勾配に、大小の曲がり角。
紆余曲折あった年が静かに幕を閉じていく。
来年は更に多くの問題が発生するんだろうなと、静かに固く、拳を握り込んだ。
あとがき
本編はここまで。
フリーに書けるあとがきが本編で、本文が前説なのではないかと、自覚気味なルークです。本名じゃありません(笑)←このやりとり何回目だ!?
やっと昨年編終了。
次回から本年に入る訳ですが、意外に順調に筆が進んでます。その割にはまだ序章の時間軸にはたどり着いていませんが。後数話は昨年度編。(昨年ではない)
今後もリメイク(リブート)編が続き、文書として一度興しているため、サクサク進めるかな。
予定外が一編差し込まれてますが、あれはナンバーリングが不明の為、○?としてます。
勝手に⑭にしたいなと思ってますが、構成考えてないんだよなぁ~。さてはてどうなることやら。
- 自身の知り合いには、奇特な生誕日の者が多い。